為替レートの不安定な変動とアメリカでの資本コストの高さは、アメリカの国際貿易ポジションを悪化させてきました。
しかし、そういう不安定さは、不出来な商品・サービスやまずい経営管理、お粗末な労働者精神、閉ざされた外国市場、あるいはアメリカの無関心な貿易政策といったもののあらゆる組み合わせよりもさらにひどく、アメリカの国際貿易ポジションを痛めつけてきました。
それらは何千というアメリカ製品の国際競争力を破壊し、アメリカ国内の長期投資をその回収が不確実で手が届かないほどコスト高にしてしまったのです。
ドル価値のむちゃくちゃな変動は1973年3月から起きるようになりました。
その時点でアメリカは、工業諸国に固定為替相場制を廃止させました。
そのためドルは、他国通貨価値に対し変動するようになったのです。
アメリカが国内財政、金融政策を運営するとき、それがドルに与える影響をほとんど考慮しなかったので、この通貨の価値は過去10年間に大きく変動しました。
ドル相場は1976年から1979年の間に下落し、1980年から1985年の間におよそ40%も上昇し、さらに1986年半ばまでに20%下落したのです。