長期的損失は、今後さらに大きくなる見通しです。
高すぎるドルはアメリカ国内と海外での生産コストの大幅な格差をもたらし、競争力を維持するために止むを得ずアメリカを離れるアメリカ企業が急増しました。
その結果、ゼネラル・モーターズは小型シボレーを日本で製造しています。
デュポンとハーキュリース・ケミカルは新工場をアメリカ以外の所に建てています。
キャタピラーはイリノイ工場を閉鎖しましたが、その一方で海外生産を増やしています。
フォード・モーターは遠からず韓国から車を輸入するでしょう。
リー・アイアコッカは、やっともちこたえているクライスラーの支払能力を守るためにはその生産の一部を日本に移し、より海外依存を強める、アメリカ国内で組み立てる部品の海外調達しか道がない、と述べています。
実際、アメリカの巨大企業のすべてが工場を海の向うへ移し、為替レートの変動によって生じる不確実性と高いコストを避けるために部品を輸入しはじめています。
そして、規模の大小にかかわらず海外生産に踏み切った企業は、アメリカ国内に戻ってくることをなかなか承知しないでしょう。